畳の裏返し
新畳を入れてから2~3年目頃、畳が日焼けしたり傷み始めたら、畳表を裏返しにして張り替える作業です。
※ご注意:畳表の痛み具合が進みますと、裏返しが出来ない場合があります。
畳の表替え
裏返しをした畳表が痛んできたら畳床をそのまま生かし、新しい畳表に取り替える作業です。
3~5年目頃が適当と考えます。裏返しや表替えの場合には、畳縁も新しく取り替えます。
畳の畳替え
畳床も含めて、畳全体を新品に取り替えることです。
取り替える目安は適度な弾力性がなくなったり、凸凹が激しくなったり、大きな隙間が出来たら畳替えをして下さい。
1:草が長い。長く持ち、変色が少ない。
2:光沢が美しい。日焼けても美しく焼ける。
3:打ち込みが良い。
≪長い草で織った高級品≫
○い草の根っこは色が白いので捨てる。
○い草の頭は変色しやすく、折れやすいので捨てる。
○草の色の良い中身だけで織ってある。
1:草が短い。
2:草の頭からすぐ黒く変色する。草の頭は非常にもろくすぐ破れる。
3:光沢がない。黒ずんで変色する。
≪飛込い草で織った末物≫
○短いい草を中で2本ついで織ってある。
○草の頭から変色し、半年ぐらいで黒く変色してくる。
○草の頭は折れやすく早く破れてくる。
1.乾拭きか?雑巾掛けか?
○ 通常の掃除の場合には、固く絞った雑巾で、畳の目に沿って拭きます。
○ 水がたれ落ちるような絞り方は、絶対にいけません。(脱水機で絞った雑巾がベスト)
○ また、お湯を使った場合は、畳表の乾きが早くなる利点があります。
2.電気掃除機は?
○電気掃除機を強くかけると、畳表を傷めやすいので、畳の目に沿って 軽く触れる感じでゆっくりとかけてください。また、ブラシが回転する強いタイプのものは回転をオフにして使用してください。
3.湿度の高い時期のお手入れは?
○換気を心掛け、エアコンのドライ機能を活用するとよいでしょう。
〇室内を整理して空気の流れが良くなるようにしましょう。また、洗濯物を畳のある部屋で干すのは控えましょう。
〇あらかじめ、お酢を入れたお湯(濃度はバケツ1杯のぬるま湯にコップ1杯のお酢)で畳拭きをして予防することも有効です。また、消毒用アルコールもお酢と同様に有効です。
4.もしもカビが生えてしまったら?
○まず、お酢の原液をスプレーに入れ、直接カビに吹きかけてください。カビの胞子の飛散を防止し、カビの菌に対する殺菌効果があります。
(この時、原液が畳以外のものに掛からないように十分注意してください。特に金属は腐食の原因になります。)
〇当日がいいお天気で湿気の少ない日であれば窓を開け、そうでない場合はエアコンのドライ機能を活用し十分に乾燥させてください。
〇その後、掃除機で畳表の目に沿ってゆっくり丁寧にかけ、目に詰まったカビは歯ブラシ等で取ってください。
〇最後に消毒用アルコールかお酢を入れた少し熱めのお湯で拭き、乾燥を心掛けてください。